林けいこの老いの住まい
在宅介護を視点においたアドバイスや情報をお届けしています。
第7回
必要なサービスに、納得のいく代価を支払う
お金の話はしにくいものです。が介護問題は経済問題と言い換えてもいいほど、密接な関係にあり、必要な金銭の話を割り切ってできるように訓練することが、今の私たちには必要です。
さいわい介護保険が始まりました。介護認定を受ければ、その度合いに応じて、1割を利用者が負担すれば、色々な介護サービスが受けられるようになりました。
井戸端会議でも、
「おばあちゃんに、出張入浴サービスを利用したんだけど高くって………」
「うちでは、デイケアの機械浴を利用したのよ。送迎もしてくれるからラクだった」
「自宅のお風呂で入れてくれる入浴介助を頼んでみては。うちでは夕食後に来てもらえたから、入浴後はぐっすり寝てくれてとてもよかった」
など、サービス評価の話題が増えてきました。
こうした市井の会話に中から、同じ目的のケアサービスでも、いろいろな質のサービスがいろいろな料金で利用できることが分かってきました。
こうした市井の知識をケアマネージャーが作成するケアプランにもきちんと反映させることが大事です。
多くのケアマネージャーは、ほとんど自社サービスによるケアプランを作成してきます。そのサービスの不具合を言うと、心象をわるくしないだろうか。他社のサービスを組み込んでとは言いにくい雰囲気もあります。
しかし、そこは割り切って。自分の欲しいサービスは何か。それに対して納得のいく代価を支払う、という強い意志が必要です。
と同時に、どの会社がそのサービスを提供しているか、利用者から言わないと、なかなかケアプランに組み込んでもらえません。
ケアマネージャーもプロですから、お客の要望にたいして、自社サービスがいかにいいかうまく説得しようとします。したがって利用者も、納得できない場合は、他社のケアマネージジャーに切り替えるぐらいの強い信念がなければ、思い通りのサービスは手に入らないと肝に命ずるべきでしょう。
まず利用者自身が、どこに、どんなサービスがいくらで提供されているか知っておくことが必要になります。介護で忙しいときに、そんな時間はないと思われるかもしれませんが、今はインターネットで簡単に調べることができるようになりました。
この明るい介護ネットをご覧になっている方には、無用のアドバイスだったかもしれませんが、もし知人で、ケアサービスを利用している方があれば、検索して教えてあげれば喜ばれます。
そして実行。これがまた難しい。都会ならまだ居宅サービス業者も多いですから、自分自身の知識と、強い意志があれば、好みのサービスを組み合わせることができます。
しかし、利用者が我慢していると、けっして質の高いサービスは育ちません。

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