林けいこの老いの住まい
在宅介護を視点においたアドバイスや情報をお届けしています。
第8回
車イスの選び方。体に合わせて購入し、きめ細かく調整を。
取るものもとりあえず緊急入院して、ようやく一息。病状が固定すれば治療も終わり、リハビリを始めます。その頃になると、車イスの購入を勧められることが多いようです。
この時、自宅の廊下の考えず、勧められるままに購入して失敗する例が少なくありません。
車イスの購入で気をつけるポイントは3つあります。

第1は、安定感のある基本性能の高い物を選ぶこと。
ベッドから車イスに移るとき、体を支えるだけの重さのあるのもが安定感があります。軽いものは、不安定な感じがします。
体にマヒが残っているので体が思うように動かず、不安な気持ちになっているので、不安定な車イスでは、がんばって体を起こそうという意欲が失われていきます。
車イスを押す人は軽いタイプを選びやすいのですが、そこは本人の立場にたって、安心して座れるものを選んであげてください。
座っていて、お尻が前にずれてこないものが、いい車イスです。
実際に座って、体がまっすぐになる、お尻が奥に沈むような感じのものがズレてきません。
よく病院で、体が斜めにズレたまま座っている方がありますが、それは車イスが体に合っていないからです。
ブレーキや、ストッパーがきちんと効くものであることは言うまでもありません。

第2は用途を考える。
居間で家族と共にテレビを見たり、食事をしたり、長時間座っている車イスは、ソファーのように柔らかなクッション性のあるものを選びます。特に、お尻の部分は柔らかく、ひじ掛け部分が柔らかな布で覆ってあるものを選びます。
外国製の、特にスウェーデンなど北欧の製品にいいものがあります。お年よりの皮膚は弱いので、ひじ掛けの部分に金属がむき出しになっているものは避けます。
家の中を移動するので、廊下幅や、トイレの出入り口の幅を考慮して決めます。車イスの回転は見かけ以上にスペースをとります。相談する場合は、自宅の廊下や出入り口の幅を測って行くと二度手間になりません。
大阪市のATCエイジレスセンターは廊下幅と車イスの関係が分かる試乗コーナーが設けられていました。
また滋賀県草津市にある滋賀県レイカディアでは、外国製の車イスも展示されています。係員の方の知識も豊かで気軽に相談に乗ってくれます。同センターのホームページで各地の展示場を知ることができます。
散歩などの外出に用いるものは、キャスター(車輪)が大きな、少々の段差なら乗り越えて行けるタイプを選びます。

第3は、体力に合わせて使いやすく調整する。
買った時はスムーズに動かせた車イスも、体力が落ちてくると、思うように動かせなくなります。お尻の肉が落ちてくると、振動が体にこたえるようになります。そんなときは福祉用具センターで体に合うように調節してもらいます。レールの溝にキャスターが引っかかって動きにくい場合も、キャスターの前輪を少し大きいタイプに換えることでスムーズに動くようになります。費用も本当に小額で済みます。
車イスの購入は、要介護認定がでれば介護保険から補助がでます。普通、病院で購入したものは介護保険が使えません。購入の前に、役所の介護保険課に尋ねてください。

滋賀県立長寿社会福祉センターの電話番号077-567-3939
滋賀県立福祉用具センターの電話番号077-567-3909
(財団法人滋賀県レイカディア振興財団 ホームページアドレス:www.nenrin.or.jp/shiga/
各都道府県の情報は同ホームページ「シニアライフ館・各地の情報」からジャンプできます。

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