介護体験ひとりごと cara_taiken.gif

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介護現場をあずかる者たちよ
私は、現在、広告関係の仕事をしている40代の男性です。最近は、特に、介護施設を回る事が多くなってきました。平成9年から現在まで、全国の特養(特別養護老人ホーム)を中心に約700施設ほど営業でおとずれました。その体験をふまえて、少し話をしてみたいと思います。

初めて施設を訪問したのは、平成9年の10月、大分の特養施設でした。そこで初めて、平成12年4月から介護保険が、始まる事を聞かされました。
何も知らない私にも分かるように、そこの施設長は、大まかに教えてくれました。要するに、これからは、福祉業界も、一般企業の様に競争社会に巻き込まれていくと、言うことでした。今までは、措置費と言って、いわば税金を国が、自治体が、投げ渡してくれていました。しかし、平成12年からは、保険制度にかわる、今までの様に、国が、自治体が、施設の面倒を見てくれなくなる。施設サービスにしても在宅サービスにしても、すべてお年寄り個人との契約を結ばなければいけなくなる。そういう時代が、あと3年後に来ると、言うような事でした。現在は、入所者は、待機者がいて自治体からつぎから、つぎに送り込まれ来るから少しも心配する必要はないが、平成12年からは、違う。選ばれる施設に成らなければいけないと、その施設長は、力説していたのを私は、今でも鮮明に覚えています。私がそのとき思ったのは、それにしては、特養や、老人福祉施設の事を一般の人は、しらなすぎるのではないかと、言うこと。それにもまして施設が、知らしめようと、してないのではないかと思った。これでは選ぶにも情報不足甚だしいではないか。それから、私は情報を広告と言う形に変えて、全国の施設へと、営業の旅を開始したのです。

介護保険制度施行以前に回った施設の反応は、色々でした。ただ言えるのは、大分の施設長さんみたいに、危機感をもって施設運営している方は、ほんの一握りで、大半の施設長は、措置制度にあぐらをかいているとしか思えませんでした。それでも、私なりに広告の必要性、医療機関や、医療系の施設に比べて極端に情報不足である点など説明し、納得していただいた施設長も3分の1は、いました。そしてそのとき思ったのは、地域差、又、施設長の資質に大きく左右されていることを。ある地域では介護保険に対してかなり意識が高い施設長さんが、多く広告もたくさんいただきました。でも、ある地域では、福祉施設は、「広告するものではない、できない、また、税金でやっているので、そんなお金もない。」というように、役所感覚の施設長ばかりの所もありました。そう言うところは、きまって公設民営でした。介護保険後はというと、少しは意識も変わってきた施設もありましたが、施設長個人の温度差は、まだまだあります。今まで、閉ざされた社会で、与えられたお金を監査に引っかからないよう使う事に慣らされた人には、これからの施設長は、経営感覚が必要といっても、余程危機感をもって勉強していかないかぎりは、変わり様がないかもしれません。

最後に一言いっておきたいのは、これからの老人介護施設は、サービス業であると言うこと。真に選ばれる施設に成るためには、質(職員、寮母、ヘルパーさん等)の向上と、経営感覚を持った方が、リーダーシップをとることです。これから勝ち組と負け組に施設は、分かれて来ると、ある高名な経営コンサルタントの先生は、おっしゃっていました。負け組に成らないよう施設経営者のみなさん、頑張ってください。

広告関係の仕事をしている40代の男性

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