介護の現場で働くようになって早10年、「とってもいい顔になったよ」と知り合いのおばあちゃんに言われる。この仕事が向いているのかな、と自問自答しながらがんばる毎日である。「さあ、今日も一日フル回転!」と張り切って出勤すると、玄関で待っている人が。「おはようございます」と声をかけると買い物の依頼から悩みの相談まで。そう、私は施設の相談員である。
受容、傾聴、批判的な態度はいけない。相談業務の基本的な原則は理解していても人間相手のこの仕事、ついつい感情が入ってしまって「しまった」と思うことはよくある。利用者の涙に自分の涙腺が緩んでしまうこともある。学校や研修で学ぶことは沢山あるが、最終的には「心と心のつながり」が一番大切だと思う。ただ手をとって一緒に時を過ごすだけでも安心してくれるのだから。
私も四十数年生きてきて少しは人の心が理解できるようになったのかな。これも豊富な人生経験のおかげでしょう?!
夜空に広がる大輪の花火を見て「焼夷弾が降ってくるぅ」とおびえる利用者、浴槽の気泡がぶくぶくすると「いい湯じゃ」と相好をくずして喜ぶ利用者、一人一人がみんな大切な方です。
人が好き、ここで働く自分が好き。あなたの笑顔を見せて下さい。私の笑顔を伝えます。 |
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特別養護老人ホーム 清松園 生活相談員 川本礼子
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