介護体験ひとりごと cara_taiken.gif

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〜 母のタンス 〜
が痴呆だとわかって4年になります。
少しおかしいなと思い始めてから数ヶ月後、母は夕方突然外出し、翌日警察の方に連れられ体中傷だけになって帰ってきました。母は痴呆によくあると言われる徘徊癖の症状が現れたのです。

たち家族は意を決しそれまでの借家を出て、母を引き取り、介護するために家を新築しました。最初の半年位は、1日が1週間のように感じ“これからどうなるのだろう?この先母の介護を続けていけるのだろうか?”と私自身も少しノイローゼ気味になりました。徘徊、幻覚、荒々しい言葉遣い、始めのうちは介護への抵抗と苛立ちに涙が出るほどでした。

かし、母の介護を始めてから3年半、私も母の態度や気持ちの対応に徐々に慣れお互いヒステリックにならぬよう上手く過ごせるようになってきました。こちらの気持ちを抑え、母の気持ちが落ち着くのを待って次のステップへ進む。母が何かしてくれた後には“ありがとう”とにこやかに声を掛け、お互いの気持ちを優しいものにする。と色々考えながらつきあっています。今は、母用に整理タンスを1つ母の部屋に置いています。母は昔から掃除や洗濯などの片づけ事がとても好きでした。痴呆の初期の頃も洗濯物を干すのを手伝ってくれたり、食事の洗い物を手伝おうとしてくれたり好きなことだけは変わらないようでした。そこでタンスの中に母の衣類や着なくなった衣類を入れ、おばあちゃんタンスの中を整理してと頼むことにしてみました。すると母はタンスの中の衣類を出して出窓の方へ持っていき、きれいにたたんで全てたたみ終わるとタンスに片づける。その作業を機嫌の良い日には一日中、ニコニコしながらやってくれます。“お仕事大変ね”と私が声を掛けると母はニコッとし楽しそうにその作業を続けます。その間、私も気持ちに余裕ができ家事に専念することができます。

が余りにわがままな事を言ったり、抵抗する様な時は、私も少し感情的になる時もあります。でもそんな時には“近所のおばあちゃんが遊びに来てわがままを言ってる”と思うようにして軽く考える様にもできるようになりました。するとなんだか気持ちと言葉が優しくなれ、二人ともなんとなく落ち着いた感じになるような気がします。肉親だとつい“なんで?”とこちらもわがままになっているのかもしれませんね。まだいつまでこの状況が続くかわかりませんが、がんばらなくてはと思っています。色々悩んで落ち込まず、明るい方へ考えていくのが最良の介護への近道だと思います。

福岡在住 50才主婦

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