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悩める寮母さんへ
悩める寮母さんへ 私の体験をお話したいと思います
 37才の時、入所児童の減少で公立保育所の保育士から公立病院の医事課の窓口に配置換えになりました。

「年をとると、子供と同じ」という言葉がありますが、核家族で育った私は、その言葉をそのまま信じておりました。ところが、どうしてどうして、いろんな人生経験を積まれてきた高齢者の言動や、心のうちには、ただただ驚かされました。
 そんな私を決心させたものは、年末年始の休み(6日間)を特養で実習させてもらったことです。はじめてのボランティア経験でした。もちろん施設へ泊り込みで。
 若い寮母さんが多いなかで40代、50代の方もいました。若い人は頭の回転が早く柔軟性があって、そしてユーモアもあって、なにより動作が機敏です。どうしても年配になると、体力、知力が衰えてきますよね。でもひとつだけ若いひとに勝っているものがあります。豊富な人生経験です。
 入浴を嫌がってるおばあさんに若い寮母さんが一所懸命促してる場面がありました。長い時間をかけてもなかなか…。そんな時、年配の寮母さんの出番で、おばあさんの入浴がはじまる。飲酒を要求するおじいさんにも年配の寮母さん…と、そんな場面をたくさん目にしました。

 保育所で働く=福祉施設で働く、と自分は思っていましたが、介護実習をした(その頃は介護保険制度がなかった時です。)この施設での経験は福祉施設の原点を見たような気持ちにさせられました。殆どが立ち仕事で足がパンパンに腫れ、履いていたズックが痛くて履けない程でした。年越しを職場で迎える寮母さん、夜、ナースコールが重複して走り回る寮母さん等々。
 悩める寮母さんのお気持ちはとてもよくわかります。
私はその後、病院から役所へ、そして今、介護保険係を担当して2年目です。
 悩める寮母さん、役所にも当然窓口がありその対応は様々です。
住民と視線を合わせずに端末に向かう人、見て見ぬ振りをする人はたくさんいます。
 悩める寮母さんはきっと窓口業務などない企業にいらっしゃたのではないですか?人間を相手の仕事は、ここからここまでと線引きがないので、どうしてもよく動く(働く)人とそうでない人に分かれてしまうのが現実です。それはどこの職場でも同じだと思います。
 人生経験のある年配の寮母さんには自分から心を開いてみてください。そして時には甘えてみてください。
年配の寮母さんも心の中では悩める寮母さんを「よく働くひとだな」と感心したり感謝してるかもしれないですよ。きっと…。

 若い時にいろんな経験をしたり、意欲的に仕事に向き合った人はそれが後に目には見えない大きな財産になると思います。


青森県 53才公務員

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