カラーコミュニケーション
NO.4 高齢者の視覚について(縮瞳化の現象)  バックナンバー

 
 

ケイズ・カラープランニングKURODA(くろだ)です。

色彩計画コンサルタントの立場から高齢者施設の考え方についてコメントしていきたいと思います。色彩 の持つ多くの効用をうまく活用していただき、安全で快適な空間づくりにお役立て下さい。
また、心理的に与える影響についてもご紹介していきます。

お楽しみに。 
 

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前回に引き続き、高齢者の視覚機能についての話になります。

まず、加齢によってどのような現象がおきるのかを簡単に知っていただきました。 視覚機能の低下としては、1.水晶体の白濁と黄変化 2.縮瞳化 3.グレアの増大 があります。1.2.については前回にご紹介しました。今月は2.の現象についての改善策の例をお話します。

2.の縮瞳化により明るさが必要になってくるということを説明しましたが、照明設備を増設できない場合は、壁や天井、床材の色で室内の反射率をあげることが可能です。そのことについて今回はお話します。
そのためには、色の基礎知識を少し理解していただく必要があります。色には、3つの属性がありそれを色の三属性といいます。色相、明度、彩 度です。<図A>

 


 

色の三属性(図A)

青い色を思い浮かべて下さい...... 50人に聞くと50通りの青が出てきます。人は750万色を識別 できるといわれています。色数を広げて考えましょう。

色相:赤・青・黄色といった色みの違い

色相

明度:明るさの度合いの違い
明るい色を明度が高い、暗い色を明度が低いといいます。

高明度
中明度
低明度
高明度
(明度が高く明るい領域)
中明度
(明度が中くらいの領域)
低明度
(明度が低く暗い領域)
高明度
中明度
低明度

彩度:鮮やかさの度合いの違い
色みが強い色(濃い色)は彩度が高い。彩度が低くなると色味が弱くなります。

高彩度
中彩度
低彩度
高彩度
(色みが強い領域)
中彩度
(色みが中くらいの領域)
低彩度
(色みが弱い領域)

 

 

 
  この三属性の中で、反射率に関係するのが、特に明度です。
明るい色つまり明度が高い色ほど、反射率が高くなります。色の中で、いちばん明度が高いのが白、低いのが黒です。白に近い色ほど高いのです。白がたくさん入ったような色は明度が高くなります。
色相別では、青色系より黄色系が明度が高くなります。<図B>
 
 

  色相別明度表(図B)

色相別明度表

 

 
 

次の図は、床材の色の違いにより変化する反射率の例です。<図C>

 
 

 

床材の色による明るさの違い(図C)

白い床材の部屋
淡い床材の部屋
白い床材
淡い床材
黒い床材の部屋
赤い床材の部屋
黒い床材
赤い床材

反射率について詳しく知りたい方はお尋ね下さい。

 



次回は3番目の現象である
グレアの増大に関してのお話をしましょう。

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●黒田尚美 プロフィール●
 

福岡市在住。
1990年、『K's Color Planning』を創設。
建物の内装外観、商品企画、店舗・企業の販売促進イベントなどの色彩 戦略に関するコンサルテーションを行う。
表現学校エコール・ド・メチエ福岡校(ケイズ・カラープランニング内)の企画、運営を行い、講師もつとめる。
色を効果的に活用した住みやすい環境づくりを推進するなど、色の持つ不思議な力を深く追求している。

 
 


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