カラーコミュニケーション
NO.1 人の感覚とは? バックナンバー

 
 

ケイズ・カラープランニングKURODA(くろだ)です。

色彩計画コンサルタントの立場から高齢者施設の考え方についてコメントしていきたいと思います。色彩 の持つ多くの効用をうまく活用していただき、安全で快適な空間づくりにお役立て下さい。
また、心理的に与える影響についてもご紹介していきます。

お楽しみに。 
 

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  まず、加齢によってどのような現象がおきるのか、 それぞれの感覚について見てみましょう。

人間には様々な感覚がありますが、大きく5つにわけて考えられます。いわゆる五感というものです。それぞれの機能の低下を簡単にまとめると以下のようになります(表1)。
 
 
 

 

加齢による感覚機能の低下 (表1)

視覚 視力低下・視野の狭窄・明暗順応の減退
聴覚 聴力低下 (特に10000Hz以上の高音域)
嗅覚 嗅覚障害/匂いの区別がむずかしい
触覚 皮膚感覚の鈍化(熱さ、冷たさの感覚の低下)
味覚 塩分に対する味覚の低下
 

 
  たとえば、臭いに鈍感になると、焦げ臭さに気付かず、火事の発生を引き起こす事になります。やけどをしても重症になるまで、気付かない。部屋の温度を適切に保てない。あるいは、味覚の低下で、塩分を取り過ぎる結果 になるなどの問題点が出てきます。

この機能低下により起こる様々な問題点を把握し、解決していくことが、高齢者にとって少しでも快適な生活を過ごすための工夫となるでしょう。

このコーナーでは、特に視覚機能の低下がもたらす問題点と、その解決策を考えています。
 
 

 
  この五感のなかでも、視覚機能の重要性として考えていただきたいのが、人はどのようにして情報を得ているかということです(図A)。
このことの実証として有名なものに「じゃがいもとリンゴの実験」があります。間違いようのない2つのものですが、視覚・嗅覚情報を閉じてしまうと約半数の人々がまちがってしまうという結果 がでます。
それぞれ重要な五感ですが、特に視覚情報の重要性を認識する必要があるでしょう。
 
 
 

     
 

視覚機能の重要性 (図A)
─人間は視覚を通じて入手する情報量が圧倒的に多い─

図A

 
     



次回は、「高齢者の視覚」について考えてみます。
高齢者はどのように感じているのでしょう。

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●黒田尚美 プロフィール●
 

福岡市在住。
1990年、『K's Color Planning』を創設。
建物の内装外観、商品企画、店舗・企業の販売促進イベントなどの色彩 戦略に関するコンサルテーションを行う。
表現学校エコール・ド・メチエ福岡校(ケイズ・カラープランニング内)の企画、運営を行い、講師もつとめる。
色を効果的に活用した住みやすい環境づくりを推進するなど、色の持つ不思議な力を深く追求している。

 
 


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